3月4日に国際シンポジウムが開催されますのでお知らせいたします。
日 程 2023年3月4日(土) 13:00~17:30 |
会 場 早稲田大学(調整中)*2月下旬に確定予定
(オンラインでも配信予定)
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テーマ 第1部 「UPCの幕開け」
第2部 「手続き上の論点(証拠収集手続き及び専門家の役割)」
*日英同時通訳あり
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参加費 無料 (会場参加またはオンライン視聴でのご参加となりますので、どちらの場合 も最下段のフォームよりお申込みください。視聴リンクは後日ご案内しま す。)
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主 催 早稲田大学知的財産法制研究所(RCLIP)、名古屋大学大学院法学研究科
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共 催 明治大学知的財産法政策研究所、日本弁理士会
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後 援 特許庁、弁護士知財ネット
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プログラム (敬称略)
13:00 – 13:10: 開会の辞
元知財高裁所長・弁護士 飯村敏明
13:10 – 15:00
第1部:UPCの幕開け
モデレーター:早稲田大学教授 Christoph Rademacher
スピーカー:
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UPC控訴裁判所長官・裁判官 Klaus Grabinski
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フライブルク大学教授、UPC中央部裁判官 Maximilian Haedicke
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Baker & McKenzie法律事務所(ドイツ・ミュンヘン)弁護士 Alexander Ritter
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DTS 特許法律事務所(ドイツ・ミュンヘン)欧州・ドイツ弁理士 Christian Wende
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阿部・井窪・片山法律事務所 弁理士 加藤 志麻子
15:30 – 17:30
第2部:手続き上の論点(証拠収集手続き及び専門家の役割)
モデレーター: 名古屋大学教授 鈴木將文
スピーカー:
- Arnold Ruess法律事務所(ドイツ・デュッセルドルフ)弁護士 Lisa Rieth
- La Gro Geelkerken法律事務所(オランダ・ハーグ)弁護士 Marleen van den Horst
- Wildanger 法律事務所(ドイツ・デュッセルドルフ)弁護士 Alexander Wiese
- 東京地方裁判所 裁判官 國分隆文
- 阿部・井窪・片山法律事務所 弁護士 服部 誠
パネリスト:
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UPC控訴裁判所長官・裁判官 Klaus Grabinski
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フライブルク大学教授、UPC中央部裁判官 Maximilian Haedicke
17:30
閉会の辞
RCLIP所長、早稲田大学教授 高林龍
概要
数十年にわたる議論と10年以上にわたる準備を経て、新しい欧州単一特許制度が2023年6月1日にスタートし、欧州連合の17カ国にわたる単一の統一特許制度が実質的に確立されます。この17カ国には、ドイツ、フランス、オランダ、イタリアなど、欧州特許に関する最大の国々が含まれています。単一特許の保有者は、各国の裁判所で国内特許を行使するのに代えて、新たに設立される統一特許裁判所(UPC)で審理される1つの裁判で、参加するEU17カ国すべてに対して当該単一特許を行使できるようになります。
このシンポジウムでは、UPCの控訴裁判所長官となるクラウス・グラビンスキー判事を含む第一線の専門家が、新しい裁判手続の様々な側面に関しての見解を述べます。第一部では、グラビンスキー判事と、ドイツ特許法の権威であり、UPC判事となるヘディケ教授が中心となって、新裁判所の構造と手続きの概要を説明し、既に付与された、あるいは、これから付与されるヨーロッパ特許を統一特許に変更するか否かの選択が、どのような結果をもたらすか等について議論します。また、このパネルでは、侵害に関する実体的な規則についても議論します。
第二部では、UPC での訴訟に関連して生じる、より具体的な手続上の問題、例えば、新しい規則の下でどのように証拠収集を行い、収集した証拠を利用するのか、そして、新しい手続の下で専門家がどのような役割を担うのかについて議論します。日本の講演者は、欧州の新しい手続と日本の特許訴訟手続きとの比較をし、議論を発展させます。第一部、第二部共に、最後にパネルディスカッションと質疑応答を行います。聴講者からの質疑の機会も設ける予定です。
参加ご希望の方は以下のフォームよりお申し込みください。