RCLIP第26回研究会

フェアユースと著作物使用者の権利

【日時】2009年3月27日 18:30~20:30

【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館3階会議室

【テーマ】 「フェアユースと著作物使用者の権利」

【報告者】 張 睿暎(早稲田大学《企業法制と法創造》総合研究所助手)

【要旨】  既存の著作権制度の中で、著作物使用者(ユーザ)が論じられる場面は少なく、ユーザはただの受動的な意味の「消費者」、もしくはコミュニケーションにおける送り手の相手としての「受け手」としてしか認識されなかった。  しかし、急速な技術発展により、著作物の創作と消費、そして二次創作のパターンが変化し、ユーザの地位も変化している。現代のユーザは著作物をただ消費するのではなく、文化的創作物や情報を受信し、インタラクティブな相互作用を通じて更なる創作までする「創作者/ユーザ」になったのである。  本報告では、ユーザの利益が委縮されている現状を指摘し、ユーザの権利のために使われてきたフェアユースの役割を踏まえた上で、既存の枠に当てはまらなくなった「ユーザ」概念の変化を分析し、ユーザの権益を保護するための理論構成を試みる。