archive 2010.03.20

知的財産シンポジウム

文と理 対峙から協働へ-文理融合型知的財産の活用方法を探る-

【日時】2010年3月20日 13:00~17:20

【場所】早稲田大学早稲田キャンパス14号館201教室

【概要】  発明は大学や研究所そして企業で産み出されますが,意欲をもって発明を創出し,これを権利化して有効に活用しつつイノベーションを引き起こしていくためには,理系の研究者や実務家と法律関係の研究者や実務家の協働が必要なことは明らかです。しかし,これまで,法律やその実効システム等に関わる「理」から発信される不平不満を,「文」が体系的に受け止めて,より良き解決策を見出すとの方策が採られることは少なく,両者は対峙するに留まっていた感があります。  さらに,「文理」の狭間で放置されてきたわが国の課題の一つに,知的財産法を作る人・守る人・それに基づいて判断を下す方々と先端研究成果の獲得に世界トップレベルで競い合っている研究現場の方々がグローバルな視点に基づいて「知的財産法」のあるべき姿について深い議論を持続させてこなかったことがあります。  一方,若手研究者,ポスドク,大学院生こそ,これまでの文理の壁を越えた視点での議論を先導し,イノベーション創出の促進に繋がる「知的財産法活用」のシステムの構築を目指す新しい「人財」であると期待されています。  本シンポジウムは,青色発光ダイオードの発明者として著名な中村修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授に基調講演を頂くほか,「理」と「文」の研究者・実務家を代表する双方の方々に登壇して頂き,早稲田大学重点領域研究機構・知的財産拠点形成研究所のスタートアップとして,「文理融合型の知的財産活用方法」を探ろうとするものです。パネルディスカッションでは,実務の話題を議論するだけでなく,次世代を担う「人財」に向けた熱いメッセージも発信いたします。 【講演者】 中村修二(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)

       熊倉禎男(中村合同特許法律事務所弁護士)

       逢坂哲彌(早稲田大学理工学術院教授)

      小泉直樹(慶應義塾大学大学院法務研究科教授)

【司会・コメンテータ】 高林 龍(早稲田大学法学学術院教授)

             朝日 透(早稲田大学理工学術院教授)

【懇親会 挨拶】 白井克彦(早稲田大学総長、理工学術院教授)

【プログラム】

第一部
13:00 開会の挨拶(高林 龍)
13:10 基調講演:「日米で発明者・研究者として活動して」 (中村修二)
14:00 「日米知財紛争事件を担当する弁護士の立場から」 (熊倉禎男)
14:30 文系研究者からのコメント(高林 龍)
14:40 理系研究者からのコメント(朝日 透)
14:50 休憩
 
第二部
15:10 「産学協同による研究開発と実用化の事例」 (逢坂哲彌)
15:40 「法学者の立場から」(小泉直樹)
16:10 パネルディスカッション 司会進行:コーディネーター:高林 龍・朝日 透 パネリスト:中村修二・熊倉禎男・逢坂哲彌・小泉直樹
17:10 閉会の辞:朝日 透
   
17:45 懇親会(大隈会館301-303)会費3000円 挨拶:白井克彦

【主催】 早稲田大学知的財産拠点形成研究所(IIIPS Forum)

【共催】 早稲田大学グローバルCOE 知的財産法制研究センター(RCLIP)

     早稲田大学グローバルCOE 「実践的化学知」

     早稲田大学ナノテクノロジーフォーラム

     早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構(ASMeW)

     早稲田大学博士キャリアセンター

【後援】 ドイツ学術交流会(DAAD;Deutscher Akademischer Austauschdienst)

     早稲田大学政治学研究科ジャーナリズムコース