RCLIP研究会

(1)追及権の課題と経済的影響 / (2)中国知的財産法制の進展と実態

-小川明子博士・兪風雷博士 学位取得記念博士論文報告会- 

 
【日時】2010年5月28日 18:30~19:45

【場所】早稲田大学早稲田キャンパス 8号館3階312教室

【プログラム】  

18:30 ご挨拶:高林龍(早稲田大学教授)  

18:35 報告(1):小川明子(早稲田大学《企業法制と法創造》総合研究所助手)  

19:00 論 評:斉藤博(新潟大学名誉教授)  

19:10 報告(2):兪風雷(早稲田大学《企業法制と法創造》総合研究所グローバルCOE研究員)  

19:35 論 評:小口彦太(早稲田大学教授)

【要旨】

報告(1):小川明子  博士論文の目的は、追及権とはどのようなものであるかを歴史的、法的、経済・社会的な側面から分析し、最終的にはわが国での追及権制定の可能性について検討するというものである。今回の報告会においては、本論文に書かれた内容のうち、追及権とはどのようなものであるか、また追及権の導入によって、美術の著作者の保護の形態はどのように変わり、それによって著作者はいかなる影響を受けるかという点について概略を述べる。そのうえで、美術の著作者保護のためには追及権が必要とされるのか、また、導入によって、いかなるプラスの効果が生まれ、それと同時に、経済学者を中心とした反対派の恐れるマイナス効果が起こりうるかという点について分析を行う。  

報告(2):兪風雷  中国では「中国製造」から「中国創造」へ経済発展方式を転換しつつ、その核心的な特許権や著作権などの知的財産権を巡って、法改正も急ピッチで進んできたが、実効性あるエンフォースメント体制がまだ十分ではなかったため、かつて無いほどに巨大市場を狙った激しい知財紛争が繰広げられている。そこで、本報告では、中国におけるこういった実態を紹介すると同時に、将来への解決策をさぐり、知的財産の権利配置と利益配分に焦点を合わせ、公益と私益における緊張関係を統一するといった思考方法に立ち、私的権利と公的権利を絶えず循環させることで「均衡」が保持されるという論理構造を想定して、矛盾ではなく「調和」を本質とする基礎理論を社会法学的に考察することを試みる。

【お祝いの会】 時間:20:00~ 場所:高田牧舎 会費:5,000円