archive 2014.12.20

知的財産特別講演会

クレーム解釈における明細書に開示した実施例およびその均等の機能

【日時】2014年12月20日 13:00~18:30

【会場】3号館 401教室

〔基調講演〕竹中俊子(ワシントン大学ロースクール教授)

      設樂隆一(知的財産高等裁判所長)

      西井志織(名古屋大学准教授)

〔司会〕  高林龍(早稲田大学法学学術院教授)

〔概要〕パテントトロールの横行による影響でアメリカおよびEPC加盟国においても記述要件が強化され明細書に開示された範囲をこえたクレーム範囲での特許取得が困難になってきている。また、均等論を柔軟に適用してきたドイツにおいても、英国との特許調和の影響で均等侵害が認められなくなっている。そのため、開示の範囲を超える侵害態様に対しては均等を参酌した拡張的クレーム解釈により文言侵害を認める傾向が強くなっている。本講演では発表者のデュッセルドルフ高等裁判所での実務研修の成果をもとに、クレーム解釈における明細書に開示した実施例とその均等の機能について比較法的見地から検討する。