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統計で見る特許審査、審判の動向~今、何が起こっているのか~(加藤志麻子)
これから述べることは、肌感覚では多くの実務者が感じていることであり、また、私自身も感じていたことであるが、今回、コラムを執筆するにあたり、その感覚が正しいのかどうか、長めに(約20年分)の審査、審判の統計をとりまとめ、検証してみた。
特許侵害訴訟における専門的知見の活用について(服部誠)
2017年以降、最高裁判所、法務省、特許庁、日弁連及び弁護士知財ネットが共催する国際知財司法シンポジウム(JSIP)が毎年開催されている。本シンポジウム(JSIP)は、日本の知的財産権関係訴訟に関する制度や運営の実情について、国内外に発信するとともに、諸外国からも、その国の実務家を通じて同様の情報を直接得られる貴重な機会として、毎回、海外から(欧米各国とアジア諸国へ、交互に参加を呼びかけている)ゲストを招致して実施されている。
遺伝資源の出所開示に関する新しいWIPO条約への検討(カラペト・ホベルト)
WIPO加盟国は、2024年5月13日から24日にかけ、知的財産、遺伝資源および遺伝資源に関連する伝統的知識に関する条約案の最終交渉をジュネーブのWIPO本部で行い、ブラジルの世界貿易機関(WTO)常駐代表であるギリェルメ・デ・アギアル・パトリオッタ大使が外交会議の議長を務め、新しいWIPO条約へのコンセンサスによる承認にまで至った。ブラジルが議論の主導を務めたことでもあり、そのテーマはブラジルにとって関心が高いテーマでもあるので、新しいWIPO条約について少し検討したいと思う。